7日に行われた夏の全国高校野球選手権大会で、北北海道代表・旭川志峯高校の一部選手が対戦相手である広島代表・広陵高校の握手を「拒否」したことが、ネットで賛否両論となっている。
■広陵に暴力事件が発覚
広陵は広島県予選終了後、SNSで元部員の親を名乗るアカウントが「部員による集団暴力事件があった」と告発。暴行や性加害など、傷害事件に該当する可能性が高い内容で「出場を辞退するべきだ」という声が多数上がった。
こうした批判を受けた広陵高校は「今年1月に暴力事案が発生し、高野連から厳重注意を受けた」と発表。事実関係を認めたが、大会については高野連からすでに厳重注意という処分を受けていることなどを理由に「出場する」とし、この試合を迎えていた。
■試合後に握手を拒否
試合は旭川志峯が先制するもすぐに追いつかれ、広陵の逆転勝利。試合終了後、ホームベースの前で整列した両軍は審判に促されて一礼する。
その後、広陵の選手は相手側に握手を求める。旭川志峯は大半の選手が応じていたが、数名の選手は握手をすることなく、ベンチに戻った。
この行動が握手を拒否したように見えたようで、Xでは「握手拒否」がトレンド入りする事態となった。
■ネットで賛否両論に
ネット上では加害者とされる選手の名前も拡散されており、この試合にも当該選手が出場していた可能性もあり、握手拒否につながったとみられる。
ネット上では「握手をしないのは当然だと思う」「野球を真剣に取り組んでいる高校生として握手拒否も仕方ない」「この行動は仕方ない」などと、旭川志峯の選手に対する理解の声が目立っている。
一方で「負けて握手拒否はどうなんだ」「礼節を欠いてるのが負けたほうというのは1番ダサい」などの声も上がっており、物議を醸し続けている状況だ。
なお、試合前と試合後の整列と礼は義務付けられているが、「握手」は任意。拒否したとしても、ルール上、問題はない。
■過去の事例は?
夏の全国高校野球選手権大会で、代表決定後に不祥事を理由に出場を辞退するケースは極めて珍しく、2005年に高知の明徳義塾高校のみ。
同校は部員が寮内で暴力や喫煙をしていたとして、出場辞退を発表。馬淵史郎監督が辞任した(後に復帰)。このケースでは事態を高野連に報告していなかった。
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(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)