
ウェスタン・ユナイテッドFCは、給与未払い問題など深刻な財政難により、2025/26シーズンのオーストラリア1部リーグ参戦が不可能となったほか、近日中に解散する見込み。MF檀崎竜孔(元北海道コンサドーレ札幌、ジェフユナイテッド千葉)は賭博容疑により、すでに退団しているが、FW指宿洋史、DF今井智基には複数クラブが接触。移籍に向けての動きが活発化しているという。
現地メディア『AsuFootQ』は8月11日に「複数の豪州1部クラブが、ウェスタン・ユナイテッド所属選手に関して非公式の問い合わせを始めている」と報道。これによると、数シーズンにわたりオーストラリアで実績を積み重ねてきた指宿と今井は、ウェスタン・ユナイテッド所属選手の中でも人気銘柄に。争奪戦の可能性も考えられる一方、Jリーグ復帰の可能性は現時点で報じられていない。
ウェスタン・ユナイテッドはすでにFIFA(国際サッカー連盟)から補強禁止処分を科され、オーストラリア1部リーグライセンスもはく奪されているが、現地メディア『Suited and Booted TV』は「ウェスタン・ユナイテッドは来週までに解散する」とリポート。これによると、2025年4月から選手やスタッフへの給与未払い状態が続いている模様。負債額は5,500万豪州ドル(約52億円)にのぼり、リーグが同クラブを救済することは不可能だという。
現在34歳の指宿は、スペイン国内の複数クラブやアルビレックス新潟、ジェフユナイテッド千葉、湘南ベルマーレ、清水エスパルスと渡り歩き、2022年1月に再び海外挑戦。オーストラリア1部アデレード・ユナイテッドで2シーズンにわたり絶対的ストライカーとして活躍しており、2023/24シーズンには15ゴールをマークしている。この実績が評価され、2024年夏にウェスタン・ユナイテッドへ移籍。2024/25シーズンもリーグ戦で10ゴールを挙げている。