エウベル 写真:Getty Images

 横浜F・マリノスはブラジル人FWヤン・マテウスとの契約延長が報じられるなか、FWエウベルを鹿島アントラーズへ完全移籍により放出することが決定的に。その一方で、元日本代表FW宮市亮の今夏残留は決定的とみられる。

 横浜FMの応援番組『キックオフF•マリノス(キクマリ)』(テレビ神奈川)は11日、今月14日に行われる公開収録の出演選手変更を、公式Xアカウントを通じてアナウンス。エウベルから宮市へ変更となっているが、理由は「諸般の事情」と説明している。

 エウベルには10日の時点で鹿島移籍の可能性が報じられているが、報道内容と出演選手変更のアナウンスをもとに考えると、エウベルの横浜FM退団、宮市の残留はほぼ確実と考えられるところ。Xでもブラジル人アタッカーと元日本代表ウインガーの去就に関するコメントが殺到している。

 また、エウベルと横浜FMの契約内容を巡っては、ブラジルメディア『ge』が2023年12月時点で「2025年12月までの複数年契約でサイン」と報道。しかし、同選手の代理人は「横浜FMとの契約は2026年まで」とインスタグラムを通じて明かしているだけに、完全移籍となれば、横浜FMは鹿島から一定額の移籍金を受け取る可能性も考えられる。

 2024シーズンまで攻撃陣の中心選手として活躍していたが、今季はここまでわずか1ゴールにとどまっているエウベル。大島監督の就任により、6月21日のファジアーノ岡山戦から6試合つづけてスタメン出場も、5月末まで外国人監督から冷遇された影響が、シーズン途中での移籍という形で出た格好だ。

 ただそれでも、チーム状況が厳しい中でも、常に献身的な姿勢を示し続けている宮市の残留は、マリノスサポーターにとって朗報と言えるだろう。