小杉啓太 写真:Getty Images

 湘南ベルマーレ下部組織出身のU20日本代表DF小杉啓太には、今もなおスウェーデン1部ユールゴーデンIFからステップアップ移籍の可能性がある模様。森保一監督が同選手のA代表招集を検討している可能性も取りざたされているが、すでに湘南には一定額の育成補償金を受け取ったという。

 小杉の去就を巡っては、2025年5月以降にアタランタ、ベンフィカ、セルティック、サンダーランド、ニューカッスル・ユナイテッド、ノッティンガム・フォレスト、ニースからの関心、日本代表FW上田綺世が所属するオランダ1部フェイエノールト、DF毎熊晟矢擁するAZアルクマールの獲得リスト入りなどが浮上。6月には『FOOT SUR7』がパリ・サンジェルマン(PSG)移籍で合意に達した可能性を伝えたが、以降は音沙汰がない状況。高額な移籍金がネックとなっている可能性が考えられる。

 スウェーデン『Sportbladet』が8月11日に伝えたところによると、関心が報じられているクラブのうち、レバークーゼン、アタランタ、ニースなどが小杉のスカウティングを実施。しかし、ユールゴーデンは少なくとも2025シーズン終了まで、可能ならば2026年夏まで同選手を引き留めたいと考えており、移籍金として900万ユーロ(約15億4,400万円)を要求しているという。

 また、ユールゴーデンは小杉との契約を2027シーズン終了後まで残しているが、同メディアは「ユールゴーデンは湘南に対して、育成補償金として130万スウェーデン・クローナ(約2,000万円)を支払った。これはスウェーデンへ移籍して以来、左サイドバックの価値が大幅に上昇したことを意味する」と報じている。

 なお、8月19日に行われたユールゴーデンIFのホームゲームには、セリエA所属ジェノアのスカウト陣や、日本サッカー協会(JFA)関係者が来場。ジェノアからの関心が報じられたほか、選手本人は「(森保監督の欧州視察を)日本のメディアが報道した後、森保監督から幸運を祈る手紙が届きました」などと、A代表入りの可能性に言及している。