小川航基 写真:Getty Images

 NECナイメヘン所属の日本代表FW小川航基は、一部メディアによるブラジル移籍報道の内容を否定したものの、この夏にナイメヘンを退団する見込み。8月9日のオランダ1部リーグ開幕戦でオーバーヘッド弾を含む2ゴールを挙げたものの、かつて横浜F・マリノスの特別指定選手だったFW塩貝健人の台頭が、小川の去就に影響を与えたという。

 オランダ『gelderlander』が8月11日に伝えたところによると、小川が今季開幕戦でスタメン出場した背景には、塩貝の病欠があったとのこと。ナイメヘン指揮官はプレシーズンから塩貝を先発起用し、小川をベンチに置くという構想を描いており、開幕戦での小川の活躍ぶりに関係なく、次節以降は塩貝をスタメン出場させる意向だという。

 塩貝を優遇するナイメヘン指揮官の方針を受けて、小川は今夏移籍を検討。開幕戦後のインタビューで「ブラジルのサッカーは、僕のプレースタイルにマッチしない。今はナイメヘンでのプレーに集中しており、移籍については考えていない」「今季たくさんゴールを決めれたら、ビッグクラブが僕に興味を持ってくれるかもしれない。ビッグクラブでプレーするチャンスを得られるかもしれない」などと、残留を示唆したが、その裏で移籍に向かっているという。

 その小川は2024年11月の記者会見で「僕の目標は、UEFAチャンピオンズリーグでプレーすること」「プレミアリーグのトップレベルへもう一歩ステップアップすれば、それが最終目標になるかもしれない」「W杯の舞台でもゴールを決められたらいいね」などと、世界の大舞台に対する思いを明かしている。

 欧州挑戦1年目にリーグ戦で11ゴールを挙げ、2024/25シーズンも24試合の出場で7ゴールと結果を残した小川。現時点で欧州での移籍先候補は報じられていないが、今季開幕戦でオーバーヘッドからゴールネットを揺らすなど、鮮烈なパフォーマンスを披露しているだけに、今後正式オファーが届く可能性は十分考えられる。