堂安律 写真:Getty Images

 ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトは、日本代表MF堂安律の完全移籍を8月7日に発表した。

 ドイツメディア『BILD』の報道によると、移籍交渉が進む中、イングランドやサウジアラビアの複数クラブも堂安獲得を試みたとのことだ。

 中でもプレミアリーグのリバプールとのライバル関係にあるエバートンは、デイビッド・モイーズ監督がサイドの質向上を求める中、堂安の争奪戦に参戦していたようだ

 エバートンは堂安を戦術的な観点から理想的な人材と見なしていたようで、フランクフルトへの移籍の動きを阻もうとしたが、契約には至らなかったと同メディアは伝えた。

 堂安は7月初旬、家族や関係者と協議した上でフランクフルト行きを決断しており、最終的にフライブルクからフランクフルトへ5年契約で完全移籍。移籍金はボーナスを含め総額2,200万ユーロ(約37億7,307万円)で両クラブが合意した。

 また、堂安には中東からの高額オファーもあったようだが、フランクフルトのプロジェクトの魅力、そして欧州トップレベルのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の舞台でプレーする機会が決定打となったようだ。

 堂安は2021年から所属した同リーグのフライブルクで公式戦通算123試合に出場し49ゴールに関与。昨2024/25シーズンはリーグ戦34試合で18ゴールに絡む活躍を見せ、右サイドを主戦場としながら攻撃全域に対応できる能力を示した。

 このパフォーマンスが評価されてか、フランクフルトは2025年初頭から獲得に向けて動き、昨シーズン終了後に交渉を本格化させていた。