【ハノイ時事】日本政府観光局ハノイ事務所が実施した訪日旅行に関するアンケート調査結果によると、希望する旅行形態として最も多かったのは団体旅行(パッケージツアー)で、39%が選んだ。飛行機予約サイトなどを利用した個人手配の旅行も36%を占め、旅行形態の変化の可能性が見えた。
アンケートは4月にハノイで開催された国際旅行博「ベトナム・インターナショナル・トラベル・マート(VITM)」の来場者300人を対象に実施した。このうち、101人は少なくとも1回は日本を訪れたことがあった。
希望する旅行先(複数選択可)では、「ゴールデンルート」に含まれる関東が1位、関西が4位だった一方、2位に九州、3位に北海道が食い込んだ。ハノイ事務所は、直行便などの影響があるとみている。
日本でやってみたいことを複数選択可で聞いたところ、「お花見」(242人)が他を引き離してトップ。「日本独自の食を楽しむ」(127人)、「祭りに参加」(111人)、「自然、景観を楽しむ」(107人)が続いた。旅行に関する情報は、フェイスブックなどSNSで得るケースが多かった。
訪日経験者のうち、50.5%が団体旅行を利用。旅行先(複数回答可)は関西が1位、関東が2位で、沖縄、中国地方が続いた。
ハノイ事務所はアンケート結果を参考に、自治体や旅行会社と連携を取りつつ、閑散期を含めた旅行時期の分散化や、地方誘客の推進に取り組む方針。四季折々の旬の食べ物や美しい自然風景など、日本ならではの付加価値が高い旅行を提供することで、ベトナム人観光客を引き付けたい考えだ。(了) (記事提供元=時事通信社) (2025/07/16-17:22)