
横浜F・マリノスはブラジル人FWヤン・マテウスの残留、契約延長が報じられた一方、FWエウベルを鹿島アントラーズへ完全移籍により放出する模様。近日中に公式発表する見込みだが、2025年6月の時点で鹿島移籍の予兆と考えられる出来事があったと話題に。鹿島所属FWレオ・セアラに関するSNS投稿が発端だったが、横浜FMスポーティングダイレクター(SD)を務める西野努氏からの評価も影響した可能性が考えられる。
エウベルはトレーニング全休の6月2日、レオ・セアラと同選手の子供たちによるスリーショットをインスタグラムで投稿。休日を利用して、横浜FMでチームメイトだったレオ・セアラと交流したことを報告していた。この投稿では一言も綴られていなかったが、5月末時点でJ1リーグ戦でスタメン出場1試合にとどまるなど、外国人監督から冷遇されていただけに、鹿島移籍を予想する声が上がっていた。
そのエウベルは、2024シーズンまで攻撃陣の中心選手として活躍していたが、今季はここまでわずか1ゴール。大島監督の就任により、6月21日のファジアーノ岡山戦から6試合つづけてスタメン出場も、5月末まではベンチ要員という立場だった。
横浜FMは先日、FWアンデルソン・ロペスをシンガポール1部ライオン・シティ・セーラーズFCへ完全移籍により放出しているが、Jリーグの情報を専門に扱う海外メディア『japaofc』は放出前の7月4日、同選手の去就に関連して「西野氏はブラジル人選手のスタイルを評価していないとして批判の的になっており、選手は不満を抱いている」などとリポート。ブラジル人選手への冷遇説が事実であれば、エウベルも西野氏らクラブ幹部からの評価や出場機会の少なさが原因で、鹿島へ移籍する可能性が考えられる。
なお、エウベルと横浜FMの契約内容については、ブラジルメディア『ge』が2023年12月時点で「2025年12月までの複数年契約でサイン」と報道。契約延長がない場合、2025シーズン終了後に契約満了を迎えるとみられていた。