
NECナイメヘン所属の日本代表FW小川航基が、ブラジル移籍の可能性を完全否定。8月9日のオランダ1部リーグ開幕戦でオーバーヘッド弾を含む2ゴールを挙げているが、ステップアップ移籍は検討している模様。森保一監督の日本代表メンバー選考基準に基づき、引き続き欧州でプレーするものとみられる。
ブラジル移籍の可能性については、同国メディア『R7』が8月6日に報道。「小川はナイメヘン退団を検討」「彼にはブラジル国内複数クラブからの関心が噂されており、現在はサンパウロ州とリオグランデ・ド・スル州のビッグクラブと交渉中」「ナイメヘンは移籍金として250万ユーロ(約4億2,700万円)を要求」「サンパウロ州にあるクラブはナイメヘンに対して、買い取り義務付きのレンタル移籍による獲得を打診」と伝えていたが、本人が以前プレミアリーグ挑戦への思いを語っていただけに、ブラジル方面の報道に対して疑問の声が挙がっていた。
米メディア『ESPN』が8月10日に伝えたところによると、小川はオランダ1部リーグ開幕戦後のインタビューで「ブラジルのサッカーは、僕のプレースタイルにマッチしない。今はナイメヘンでのプレーに集中しており、移籍については考えていない」と、2025年夏の残留を明言したという。
ただ一方で、将来的なステップアップ移籍には興味を示している模様。「今季たくさんゴールを決めれたら、ビッグクラブが僕に興味を持ってくれるかもしれない。ビッグクラブでプレーするチャンスを得られるかもしれない」と意欲を覗かせたという。
この小川のブラジル移籍報道に関連して、森保監督による一部の代表メンバー選考基準も明らかに。日本人選手の情報に詳しい海外メディア『Jリーグインサイダー』は「すでにMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)やスコットランド1部リーグを断った日本人選手が、代表入りを考えていたケースがあった(森保監督が『MLSに移籍するならば、代表は諦めろ』と伝えた選手もいたと聞いている)」と伝えた上で、「小川がブラジルへ移籍する場合、森保監督がブラジルリーグに1秒でも注目するとは思えない」としていた。