アーセナル 写真:Getty Images

 プレミアリーグのアーセナルは今2025/26シーズン、20年ぶりとなるプレミアリーグ制覇を目指している。ミケル・アルテタ監督は即戦力の補強に加え、MFマックス・ダウマンやMFイーサン・ヌワネリといった将来有望な若手の台頭にも手応えを感じているようだ。クラブは今シーズンのタイトル獲得を狙うとともに、長期的に欧州トップクラブの地位を維持するための基盤作りにも着手している。

 その一環として、アーセナルはオランダ1部エールディビジの強豪アヤックス・アムステルダムのユースに所属する若手有望株17歳のDFアーロン・バウマンの獲得競争に参入したとUKメディア『TEAMtalk』が報じた。

 センターバックを主戦場とし、欧州でも注目を集めている同選手の評価額は4,000万ユーロ(約68億5,477万円)と伝えられている。しかし、まだアヤックスのトップチームでのプレー経験はないとUKメディア『Football FanCast』が伝えている。現時点で同選手の獲得にはプレミアリーグのチェルシーが優位とされているようだが、アーセナルが迅速に動けば獲得の可能性もあるとのことだ。

 バウマンはアヤックスの名門アカデミーで近年頭角を現し、ジャーナリストでありユーススカウトでもあるアントニオ・マンゴ氏から「素晴らしい才能」と評価されている。昨2024/25シーズンは、アヤックスのトップチームで2度ベンチ入りし、育成チームでは42試合に出場。

 アーセナルがトップデビュー前の選手に高額投資するのは異例だが、2019年7月には当時18歳だったDFウィリアン・サリバをリーグ・アンのサンテティエンヌから約2,700万ポンド(約53億6,714万円)で獲得した前例がある。

 サリバは当時リーグ戦16試合(先発13試合)の経験しかなかったが、その潜在能力を見抜かれ、現在ではプレミアリーグ屈指のセンターバックへと成長。こうした成功例もあり、アーセナルの分析部門はバウマンを次世代の主力候補として評価しているようだ。