参考程度にいえば、#14のジグヘッドと1インチのワーム。ワームはアジの活性次第でもっと小さくしなければならない。アングラーのほうでも視認が効きにくいリグだが、豆の攻略には必須条件だ。

専用ヘッドを2種持とう

付け加えて言えば、極小リグにも、2パターンを持って使い分けたほうがいい。

まずは豆々アジ専用のもので、こちらはハリの懐が非常に狭く、ハリ先が水平方向に開いているか閉じ気味のほうがいい。アジの口にかけるというより、呑ませるような釣り方をする。ヘッドウェイトは0.4~0.8gくらい。これくらいのアジは本当にエサを吸い込む力が弱いので、ウェイト調整が重要となる。

10cm未満の「豆々アジ」をアジングで釣る方法 ジグヘッドとワームの極小化が重要中アジにも豆アジヘッドで(提供:TSURINEWSライター井上海生)

体長15cmほど、豆アジといえるようなサイズになれば、次は豆アジ専用のジグヘッドを用意する。各社から小さめの造作のヘッドが出ているので、それを使うといいだろう。ちなみに筆者は通年豆アジ用のヘッドを用いてアジングをする。というのも、中アジ以上に使っても、豆アジヘッドのほうが刺さりがよかったりするのだ。アジ全体のサイズが上がってこない地域では、そのような使い方もアリである。

豆アジングは練習になる

アジングは魚のサイズによってアプローチが異なる、繊細な世界である。そもそもメバルのように棒引きで釣れるような簡単な魚ではなく、リグを漂わせるように釣る「ふわ釣り」という釣り方を習得する必要がある。アジがメインベイトとするプランクトンを模して、だまして釣るのだ。そのためにはリグを極端に動かしすぎてはいけないし、かといってアピール不足だとそれもいけない。結構、難しい。

中アジ以上になるともうちょっと釣りやすくなるが、もっと数を伸ばしたいと思うなら、アジングには練習が必要である。豆々アジ、豆アジというのは、その恰好の相手だ。このへんのサイズを自分の思うままに釣れるようになってくると、アジが大型化してきたときには、楽勝モードとなるかもしれない。