大分トリニータ 写真:Getty Images

 明治安田J2リーグ第25節の大分トリニータ対カターレ富山が、8月9日に開催。富山所属FW古川真人による同点ゴールのシーンを巡り、直前にオフサイドがあった可能性が指摘されているだけに、J2にもVAR(ビデオアシスタントレフェリー)の導入が求められそうだ。

 1-2と富山ビハインドで迎えた後半8分、自陣センターサークルからのロングボールに反応。最終ラインの背後のスペースに抜け出すと、相手GKとの1対1でシュートをゴールマウス左隅に突き刺した。ただ、自陣から浮き球の縦パスが供給される際、同選手がすでにオフサイドポジションにいたように見えるだけに、インターネット動画配信サービス『DAZN』で解説を担当していた大分OBの増田忠俊氏は「ちょっと出ているようには見えましたけど…」と、オフサイドの可能性を指摘している。

 また、XではDAZNの中継映像から古川のゴールシーンのみを切り取った動画が拡散。増田氏の私見と同じく、直前にオフサイドがあったという意見が相次いでいるほか、J1のみならずJ2以下のカテゴリーでもVARの導入が必要との声も挙がっている。

 J2でVARを導入する必要性を巡っては、モンテディオ山形、ジェフユナイテッド千葉、柏レイソル、松本山雅、愛媛FCのOBである高木利弥氏も、同様の持論を展開。8月2日の時点で「事情はわからないけど J2.J3もVARつけて」とXでポストしていた。

 各スタジアムへの機材導入に多額の費用がかかること、新たに審判員を確保する必要性といった観点から、J2でのVAR導入が現時点で難しいという意見があることは、多くのファン・サポーターが承知している。ただ、VARが導入されていたら防げた誤審が相次いでいるだけに、VAR導入待望論はより一層高まるだろう。