つまり問題は2つある。第1に、1960年代と70年代は偶々寒かった。1930年代はもっと暑かったから、1960年代以降だけを見せて暑くなっているというのは恣意的だ。第2に、都市の気温だから、都市熱の影響がとても大きいはずだが、それについて言及していない。このため、読者はこれが地球温暖化による影響だと思わされてしまう。

以前の米国政府の国家気候評価(NCA)では、このように、徒に気候危機を煽るために、データの悪用が行われていたということだ。

本件ついてもまた様々な統計データを分析して、CWGは以下のように結論している。

米国本土全体として、この節の証拠は、都市化の影響と自然な気候変動に比べるならば、温室効果ガス排出は熱波に対して殆どまたは全く影響を与えていないことを示しています。

・米国の気候作業部会報告を読む①:エネルギー長官と著者による序文 ・米国の気候作業部会報告を読む②:地球緑色化(グローバル・グリーニング) ・米国の気候作業部会報告を読む③:海洋酸性化…ではなく海洋中性化 ・米国の気候作業部会報告を読む④:人間は気候変動の原因なのか ・米国の気候作業部会報告を読む⑤:CO2はどのぐらい地球温暖化に効くのか ・米国の気候作業部会報告を読む⑥:気候モデルは過去の再現も出来ない

『データが語る気候変動問題のホントとウソ』