
日本代表DF高井幸大に早くも試練が訪れているようだ。2025年7月に川崎フロンターレからトッテナム・ホットスパーへ完全移籍し、トッテナムのトップチームでプレーするとみられていたが、ここに来てレンタル移籍の可能性が取りざたされている。
Jリーグから海外クラブへの移籍で日本人選手歴代最高額となる500万ポンド(約10億円)という移籍金でも話題を呼んだ高井だが、加入直後に足底腱膜を痛めると、プレシーズンマッチを欠場。コンディション回復に励んでいるが、8月中旬に控えているUEFAスーパーカップ・PSG戦やプレミアリーグ開幕戦でベンチ外になる見込みだという。
2025/26シーズン開幕からの出遅れが濃厚であるなか、トッテナムの専門サイト『スパーズウェブ』は8日、同クラブ守備陣の現状や去就を特集。5年契約を結んだばかりの高井について「ルカ・ヴシュコヴィッチとともに、この夏にレンタル移籍の可能性がある」とリポート。他クラブからの関心の有無には触れていないが、シーズン開幕前の怪我がチーム内の序列に影響を与えたとの見方を示している。
一方でDFヴシュコヴィッチの去就については、「(ブンデスリーガ昇格組である)ハンブルガーSVと交渉中」と報道。クロアチア人センターバックがレンタル移籍する場合、高井がトッテナムのトップチームに残留する可能性があるという。
なお、現地ポッドキャスト番組『ゴールド&ゲストトーク・トッテナム・ポッドキャスト』が8日に伝えたところによると、トッテナムは高井の負傷等により、さらなるセンターバックの獲得を検討。一部ジャーナリストから同クラブの補強戦略に対する疑問の声が挙がっているが、新戦力を獲得するとなれば、日本人センターバックの序列低下も予想される。