浦和レッズ 写真:Getty Images

 Jリーグ移籍の可能性がほぼ消滅した。トルコ1部コンヤスポル所属のスロベニア代表FWブラジュ・クラマーは以前、浦和レッズからの関心が報じられていたが、中東移籍が決定的だという。

 クラマーの去就を巡っては、トルコメディア『ハキミエット』が6月7日に浦和からの関心を報道。残留の可能性も取りざたされたが、『pusulahaber』は6月18日に「クラマーはコンヤスポルでプレーを続けるつもりはない。クラブは財政悪化により、彼を放出候補に含めた。退団という決定が下されている」と報じるとともに、スロベニア代表での出場機会を増やすことを目的に、母国復帰を望んでいる本人の意向もあわせて伝えていた。

 またコンヤスポル幹部は8月3日、『TV Nalcacililar』のインタビューで、サウジアラビア国内クラブからの期限付き移籍によるオファーの存在を明かした上で、「提示額が非常に低い」とコメント。同クラブが移籍金を400万ユーロ(約6億8,900万円)に設定した可能性も取りざたされたが、レンタル移籍での放出により決着する見込みだという。

 トルコ『Yeni Haber Spor』は7日に「クラマーはサウジアラビア1部アル・アフドゥードゥへの期限付き移籍で合意」と報道。レンタル料は75万ユーロ(約1億3,000万円)にのぼるが、買い取りオプションの有無には触れられていない。

 現在29歳のクラマーは身長191cmで右利きのストライカ-。2017年夏から2シーズンにわたりブンデスリーガ所属ボルフスブルクのセカンドチームに在籍していたほか、2022年7月から2024年8月にかけてはポーランド1部レギア・ワルシャワでプレー。日本代表MF森下龍矢とともに攻撃陣をけん引も、2024年3月以降は骨折により長期離脱を強いられていた。

 そのワルシャワで結果を残せず、2024年9月にコンヤスポルへ移籍したが、新天地では絶対的ストライカ-として活躍。2024/25シーズンのトルコ1部リーグ戦22試合のスタメン出場で9ゴール3アシストと結果を残していた。