中村敬斗 写真:Getty Images

 ベルギー1部KRCヘンク移籍が決定的であるFW伊東純也につづき、スタッド・ランスを離れるかもしれない。日本代表FW中村敬斗は日本ツアー欠場中の一部SNS投稿の削除をきっかけに、ランス退団やクラブと関係悪化の可能性が取りざたされている。日本代表MF守田英正擁するポルトガル1部スポルティングCPからの関心も報じられるなか、ランス側が中村の去就報道に反応した。

 日本ツアー前からオリンピック・マルセイユやスポルティングCPなど複数クラブからの関心が報じられていた中村だが、中村は7月31日までにランス関連のインスタグラム投稿をすべて削除したことをきっかけに、移籍論が過熱。日本ツアー不参加はコンディション不良によるものとみられていたが、フランス国内では移籍を認めない姿勢を示すクラブとの関係悪化が取りざたされている。

 また、現地メディア『ランスVDT』は8月1日に中村本人の様子をリポート。「彼はシャンパーニュ公園でその姿が目撃された。絶好調で、ランニングセッションでは時速22kmを記録!日本ツアーを欠場したが、ようやくファンのみなさんに彼のフィジカルコンディションについて安心していただけることができる」と伝えたが、クラブ施設ではなく、公共施設でコンディション回復に励んでいることを踏まえると、クラブ施設への出入りが禁止された可能性も考えられる。

 8月11日にフランス2部リーグ開幕戦を控えるなか、ランスは公式サイトを通じて中村の現状を報告。「彼の状況は、前回の公式発表(医師の診断書による日本ツアー欠席)以降変わっていない」と、同選手のコンディションに触れつつも、移籍の可能性については暗に否定。8月はじめに下した残留方針の決定を変えない姿勢が垣間見える。

 なお、中村とランスの契約期間は2028年6月まで。ランスの2部降格による20%減俸、減俸条項に対する選手サイドの不満も報じられているだけに、今季開幕戦でベンチ外となる可能性は十分考えられる。