ジグ単でいくなら、ダートアクションが中心になる。なるべく先端が尖った矢尻型のヘッドとピンテールのワームを組み合わせて、左右に飛び跳ねるように動かすのだ。ヘッドウェイトは1.5g~3gくらいだろうか。

それ以上の重さとなるとヘッドに対しワームのボリュームが足りなくなってくるので、そのヘッドウェイトが規定してくれる水深の範囲で釣ったほうがいい。

穴釣りも取り入れよう

消波ブロックがある漁港ならば、穴釣りもぜひやってみたい。足元には注意が必要だが、消波ブロックの隙間に、イカゲソなどをつけたジグヘッドを垂らしてやると、カサゴを含め種々の魚が食う。

「日中と夜で釣り方が違う?」夏が盛期の堤防(波止)カサゴ釣り初級解説イカゲソの穴釣りでカサゴ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

ナイトゲームはボトムを中心に

さて、以上の手法で日中に10尾手にしたら、続けて夜の部で20尾を目指そう。

カサゴのナイトゲームはもっとシンプルになる。ジグ単で底をとって、ただ巻きするだけだ。あまりオープンに向けて投げるのではなく、足元にリグを落として自分が横に歩いてトレースラインを作り、ただ巻きしてやればいい。小型が多いときにはドラグを多少緩めてやるとノセがよくなる。

「日中と夜で釣り方が違う?」夏が盛期の堤防(波止)カサゴ釣り初級解説ジグ単で釣るナイトカサゴ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

夜のジグ単に関していえば、あまり深いところがないのだが、日によっては日中に引き続いてダートアクションがいいこともある。またカサゴは自分の体長の半分くらいのサイズまでは余裕で食ってくるので、反応がはかばかしくないときにはワームを大きくしてやるのも一つの手だ。

他の魚が多ければ壁際&海底

この時期になると豆アジが発生して見えアジ状態となることもある。こうなると、根魚類の反応は悪くなってしまう。豆アジが優先的にプランクトンやベイトフィッシュを食べるので、根魚は余計に壁ピタ・底ピタになるのだ。ならば豆アジを釣ってやればいい話だが、アンダー10のアジを釣るのは至難の業だ。