檀崎竜孔 写真:Getty Images

 賭博容疑で起訴と報じられたMF檀崎竜孔(元北海道コンサドーレ札幌、ジェフユナイテッド千葉)につづき、FW指宿洋史、DF今井智基にもオーストラリア1部ウェスタン・ユナイテッドFCを退団する可能性が浮上。同クラブは以前から給与未払い問題報道で話題になっていたが、8月8日までにリーグライセンスが剥奪されたという。

 現地メディア『シドニーモーニングヘラルド』は8日、ウェスタン・ユナイテッドFCのオーストラリア1部リーグライセンスはく奪を報道。同クラブは2025年4月以降、選手やスタッフに対する給与に支払いが滞っており、FIFA(国際サッカー連盟)から補強禁止処分を科されるなか、アメリカ系投資家KAMスポーツによる買収の手続きが長期化。5,500万豪州ドル(約52億円)という巨額の負債を抱えており、買収計画が頓挫した場合にはクラブ解散の可能性もあるという。

 そのウェスタン・ユナイテッドFCには、2024/25シーズンまで檀崎、指宿、今井と3人の日本人選手が在籍。檀崎に関しては判決次第ではプロサッカー選手としての活動が極めて難しくなるが、指宿と今井に関しては2025年夏に移籍金ゼロで他クラブへ加入する可能性がある。

 現在34歳の指宿は、スペイン国内の複数クラブやアルビレックス新潟、ジェフユナイテッド千葉、湘南ベルマーレ、清水エスパルスと渡り歩き、2022年1月に再び海外挑戦。オーストラリア1部アデレード・ユナイテッドで2シーズンにわたり絶対的ストライカーとして活躍しており、2023/24シーズンには15ゴールをマークしている。この実績が評価され、2024年夏にウェスタン・ユナイテッドへ移籍。2024/25シーズンもリーグ戦で10ゴールを挙げている。

 一方、現在34歳の今井は、大宮アルディージャ(現RB大宮アルディージャ)、柏レイソル、松本山雅FCを経て、2020年2月からウェスタン・ユナイテッドでプレー。在籍4年半で1度のリーグ優勝を成し遂げており、2024/25シーズンもリーグ戦27試合出場と、中心選手として存在感を発揮していた。