
ベルギー1部ロイヤル・アントワープは先日、FC東京から日本代表GK野澤大志ブランドン、東京ヴェルディからDF綱島悠斗を獲得。海外移籍後の活躍も期待されるなか、アントワープOBが日本人選手2名にアドバイスを送るとともに、京都サンガ在籍時の経験も明かしている。
ベルギー『nieuwsblad』で8月7日に掲載されたインタビュー記事によると、かつて2009年から2012年までアントワープに在籍していたケヴィン・オリス氏は、野澤と綱島のポテンシャルを高く評価した上で、「彼らが真の力を発揮するのは2シーズンだ。1年目は焦らずにプレーすることが大事。(アントワープは彼らを)徐々に慣れさせる必要がある」などと金言を送ったという。
そのオリス氏はアントワープ退団以降、韓国や中国でプレー。2017年に京都へ移籍すると、J2リーグ27試合で6ゴールと結果を残したが、わずか1シーズンでチームを離れている。2017シーズンの京都は布部陽功氏が指揮を執っていたが、J2で12位、天皇杯2回戦敗退という結果に終わったが、同氏は「日本だとロッカールームで怒鳴り散らすことが許されなかった」と、Jリーグとベルギーリーグの違いにも言及している。
なお、アントワープは過去に5度ベルギー1部リーグを制しているが、MF三好康児(現VfLボーフム)が在籍していた2022/23シーズンに優勝。2024/25シーズンは5位という結果に終わったが、2025/26シーズンの開幕戦では強豪ユニオンSGに1-1と引き分け。この一戦で野澤はベンチ外だった。
バックアッパーという立場で新天地でのシーズンをスタートさせた野澤とは対照的に、綱島が即戦力センターバックとして期待されている模様。2025シーズンのJ1リーグ戦ほぼ全試合でスタメン出場と、東京Vの守備陣を支えていた24歳DFの今後に注目が集まりそうだ。