
オランダ1部NECナイメヘンでMF佐野航大やFW塩貝健人とチームメイトの日本代表FW小川航基には、移籍の可能性が浮上。すでにブラジル国内クラブとの交渉が報じられているが、一部ではこの報道内容へ対する異論が噴出。本人もプレミアリーグ挑戦を目標に掲げているだけに、非現実的とみられるが、この報道に関連して、森保一監督の日本代表メンバー選考基準も明るみに出ている。
ブラジル移籍の可能性については、同国メディア『R7』が8月6日に報道。オランダ1部リーグ開幕戦でベンチスタートが濃厚である日本代表ストライカ-の意向について「小川はナイメヘン退団を検討」と伝えた上で、「彼にはブラジル国内複数クラブからの関心が噂されており、現在はサンパウロ州とリオグランデ・ド・スル州のビッグクラブと交渉中だ」「ナイメヘンは移籍金として250万ユーロ(約4億2,700万円)を要求」「サンパウロ州にあるクラブはナイメヘンに対して、買い取り義務付きのレンタル移籍による獲得を打診」と伝えている。
しかし、日本人選手の情報に詳しい海外メディア『Jリーグインサイダー』は「ブラジル移籍報道の信憑性で疑問がある」と指摘。ブラジルサッカーの環境への適応、FIFAワールドカップ北中米大会の日本代表入りという2つの観点からこう主張している。
「ブラジルサッカーは、日本人選手が何人かいるものの、このタイプの選手にとって理想的な移籍先ではない。(ガンバ大阪からブラジルサッカーへ挑戦した)高橋隆大も異国の地で適応する、グアラニでの信頼を得るのに苦労しる。 小川がブラジルへ移籍することは、ほとんどのサポーターに受け入れらないだろう。さらには通訳の専門家への投資が必要だ。つまり多くの手続きが必要になる」
「小川はブラジルでプレーするというアイデアを気に入るかもしれないが、彼の年齢でW杯に招集される可能性が十分にある選手が、戦いの場が突然ヨーロッパからブラジルに変わるというのは少し信じがたい。 すでにMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)やスコットランド1部リーグを断った日本人選手が、代表入りを考えていたケースがあった(森保監督が『MLSに移籍するならば、代表は諦めろ』と伝えた選手もいたと聞いている)。森保監督がブラジルリーグに1秒でも注目するとは思えない」