ソン・フンミン 写真:Getty Images

 韓国代表のFWソン・フンミンがアメリカ・メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・フットボールクラブに加入し、現地8月6日にBMOスタジアムでの記者会見に出席した。

 会場にはアメリカと韓国のメディアやファンに加え、ロサンゼルスのカレン・バス市長も姿を見せた。ソンは「勝つために来た」と会見で語り、新天地での活躍に意欲を見せた。

 アメリカのメディア『ESPN』と『The Athletic』によると、ロサンゼルスは、ソンの獲得に際して2,600万ドル(約38億3,522万円)の移籍金を支払ったとされており、MLS史上最高額になると様々なメディアで報じられている。

 この移籍金は、2024年にMLSのアトランタ・ユナイテッドが、FWエマヌエル・ラッテ獲得の際にイングランド2部(EFLチャンピオンシップ)のミドルズブラへ支払った2,200万ドル(約32億4,413万円)を上回る数字と報じられている。

 ソンはトッテナムで10シーズンにわたり活躍し、公式戦454試合に出場して173ゴール101アシストを記録。クラブ史上5位の得点記録を残しての退団となった。昨2024/25シーズンはUEFAヨーロッパリーグ(EL)を制し、クラブの17年ぶりのタイトル獲得にキャプテンとして貢献した。

 記者会見では、ソンがロサンゼルスを選んだ背景についても明かされた。クラブの共同代表兼ゼネラルマネージャーであるジョン・ソーリントン氏との最初の電話が、移籍の決め手になったという。「最初は移籍の選択肢に入っていなかったが、彼が心を動かしてくれた」とソンは会見で語った。

 また、ロサンゼルスにはトッテナムの元同僚GKウーゴ・ロリスもおり、再会を喜ぶコメントも残している。ソンは、ロリスとの会話が移籍決断の後押しになったことも認めている。