木村誠二 写真:Getty Images

 元ガンバ大阪所属FW坂本一彩を擁するベルギー1部KVCウェステルローは、FC東京からパリ五輪U23日本代表DF木村誠二を獲得することで合意。FW松尾佑介(現浦和レッズ)を含めて日本人選手の獲得が相次いでいるが、木村の海外移籍の裏側を現地メディアが報じている。

 ベルギー『GVA』は8月6日、木村のウェステルロー加入を報じると、「彼はスピードが豊富で賢い」と同選手のクオリティーを絶賛。その一方で「守備面の安定性をさらに高めなければならない」と、ベルギー1部リーグで成功するための改善点を指摘している。

 さらに記事では「ウェステルローは松尾が失敗に終わったものの、日本市場に目を向け続けた。その結果、G大阪から獲得した坂本は成功を収めている」などとリポート。日本の移籍市場に対する関心を継続したことが、木村の発掘や獲得に繋がったとの見解を示している。

 松尾は2023年1月、浦和からウェステルローへ期限付き移籍。海外挑戦1年目はベルギー1部リーグ戦14試合の出場でノーゴール。2023/24シーズンもリーグ戦15試合の出場で無得点。レギュラーに定着することはできず、わずか1年で浦和へ復帰した。

 一方、坂本は2025年1月にG大阪からウェステルローへ期限付き移籍。1月19日のアントワープ戦でデビューを果たすと、デビュー2戦目で早くも移籍後初ゴール。その後はほぼ全試合でスタメン出場して5ゴールと結果を残すと、完全移籍へ移行。ウェステルローと新たに3年契約を結んでいる。

 FC東京で出場機会に恵まれなかったものの、2024年にFC東京からサガン鳥栖へ期限付き移籍がキャリアのターニングポイントになった木村。2024年4,5月開催のAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選4試合でフル出場し、2ゴールを挙げ、パリ五輪本大会でも存在感を発揮しただけに、新天地での活躍が期待される。