日本の永田町や霞が関もリテラシーと言う観点では似たようなものだが、トランプ政権のように刀でばっさりやるわけではない。実態はなかなか見えにくいが、日本の大学や公的研究機関など毎年真綿で首を締めるような予算削減が続いている。我が身を振り返ると、そのうちに息ができなくなるほど首が締まって窒息死してしまうのではと不安になる。

「伸ばすところは伸ばす、可能性のないところは打ち切る」といったメリハリの利いた政策判断ができればいいのだが、今はみんなで苦しみを分かち合うシステムになっており、みんなが弱っていっているのが日本という国の現状だ。

編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2025年8月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください