ディエゴ・ピトゥカ(鹿島アントラーズ在籍時) 写真:Getty Images

 元鹿島アントラーズ所属選手のブラジル人MFディエゴ・ピトゥカは、V・ファーレン長崎への移籍が決定的に。ブラジル1部サントスと契約解除で合意に達したほか、本人はSNSでサントス退団を明言。Jリーグ再挑戦が秒読み段階に入っている。

 長崎移籍の可能性は、ブラジルの移籍市場に精通しているジャーナリストのブルーノ・リマ氏が7月30日に報道。『jornal da orla』は「長崎は1年レンタル、年俸を全額負担する形でピトゥカの獲得を打診」と、長崎が年俸720万レアル(約2億円)を肩代わりする可能性を伝えた一方、ブラジル『UOL』は31日にサントスが期限付き移籍のオファーを拒否する可能性を報じていた。

 ピトゥカの去就に関する情報が錯そうする中、ブラジルの移籍市場に精通しているジャーナリストのフェリペ・シウバ記者は6日に「ピトゥカはサントスと契約解除で合意。両者は最終的な問題を解決しているところだ」「長崎へ移籍する」と報じているが、選手本人はSNSでこう綴っている。

 「また一つのサイクルに終止符を打つ時が来ました。サントスでの2度目の在籍期間の終わりです。このクラブと街は僕にとってとても幸せで、常に全力を尽くしてきた場所です。このユニフォームを着て歩む道は、努力、献身、そしてひたむきさによるものです。この旅に何らかの形で関わってくれたすべての人に感謝します。皆さんは僕の心の中で特別な存在です。さあ、前進する時です。次の挑戦が訪れますように」

 サントス退団を明言したピトゥカだが、一部報道によると長崎とは2年契約を結ぶという。また、サントスを契約解除で退団した背景には、2023年の復帰時に約束したボーナス等の未払い状態があるとみられる。その未払金はおよそ21億円にのぼるとみられ、本人はこれを放棄したという。