
日本とドイツのハーフであるFWルシアン・リトバルスキーに、Jリーグ移籍の可能性が浮上。元横浜FC、アビスパ福岡監督であるピエール・リトバルスキー氏の息子は現在フリーだが、今後の動向やパフォーマンス次第では将来的な日本代表入りも期待される。
横浜市出身で現在22歳のルシアンは、右利きのアタッカー。ブンデスリーガの名門ボルフスブルクでキャリアをスタートも、同クラブでトップチーム昇格を果たせず、2022年夏にグロイター・フュルトへ移籍。ただフュルトでもトップチームでの出場機会はなく、2024年夏にFCヴィクトリア1889ベルリンへ加入。4部リーグ戦27試合に出場したが、1シーズンで退団している。
そんなルシアンは現在、ドイツ選手組合による無所属選手のトレーニングに参加しているが、ドイツ『weser-kurier』は8月6日に「ドイツのSVアトラス・デルメンホルストはルシアン・リトバルスキーを獲得することができなかった」とリポート。これによると、同クラブのスポーツディレクターは取材で「残念ながら、ルシアンの獲得は実現しなかった。彼は日本でチャンスを掴みたいと考えている。これが彼のキャリアプランであり、最終交渉で彼から我々に伝えられた」とコメント。ルシアンは父親と同じく日本でプレーすることを望んでいるという。
父親で元西ドイツ代表のピエール・リトバルスキーは、かつてジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド千葉)やベガルタ仙台の前身であるブランメル仙台でプレー。2度にわたり横浜FCを率いたほか、2007年から2008年7月まで福岡を指揮。日本の馴染む深いサッカー関係者として知られている。
なお、ルシアン・リトバルスキーはこれまで一度もドイツA代表に招集されていない。22歳と若いだけに、この夏にJリーグクラブへ加入し、日本でブレイクを果たすとなれば、日本サッカー協会(JFA)から声を掛けられる可能性も考えられる。