小川航基 写真:Getty Images

 まさかの南米移籍が実現するかもしれない。オランダ1部NECナイメヘンでMF佐野航大やFW塩貝健人とチームメイトの日本代表FW小川航基に移籍の可能性が浮上。ブラジル国内クラブとの交渉が報じられている。

 ブラジル『R7』は8月6日に「小川はナイメヘン退団、ブラジル移籍を検討している」「このストライカーにはブラジル国内複数クラブからの関心が噂されており、現在はサンパウロ州とリオグランデ・ド・スル州のビッグクラブと交渉中だ」とリポート。これによると、選手サイドが移籍に前向きである一方、ナイメヘンは移籍金として250万ユーロ(約4億2,700万円)を要求。サンパウロ州にあるクラブはナイメヘンに対して、買い取り義務付きのレンタル移籍による獲得を打診しているという。

 現在27歳の小川は、ジュビロ磐田、水戸ホーリーホック、横浜FCを経て、2023年6月にナイメヘンへ移籍。海外挑戦1年目から2桁ゴールを奪うと、2024/25シーズンもリーグ戦24試合の出場で7ゴール1アシスト。オランダで結果を残しただけに、今や日本代表ストライカー陣でFW上田綺世(フェイエノールト)とポジション争いを演じている。

 ブラジル移籍の可能性が取りざたされている小川だが、2024年11月の記者会見では「僕の目標は、UEFAチャンピオンズリーグでプレーすることです。ナイメヘンの一員として出られたら最高なんですけどね」とコメント。自身の去就について「プレミアリーグのトップレベルへもう一歩ステップアップすれば、それが最終目標になるかもしれない」と欧州でのステップアップ移籍に対する思いを明かしていただけに、ブラジル移籍報道の信ぴょう性は不明だ。

 なお小川とナイメヘンは、2024年3月にレンタル移籍から完全移籍へ切り替わった後、新たに2027年6月までの3年契約を結んでいる。8月9日にオランダ1部リーグ開幕戦を控えるなか、日本代表ストライカーの今後に注目が集まっている。