
アトレティコ・マドリード(スペイン1部)は昨季のラ・リーガで一時は首位に立つなど絶好調だったものの、最終的に3位フィニッシュ。今夏にアメリカで開催されたクラブワールドカップではグループステージ敗退に終わっていた。
巻き返しを目指す新シーズンに向けて、アトレティコはすでにスペイン代表MFアレックス・バエナやアメリカ代表MFジョニー・カルドーソ、アルゼンチン代表FWティアゴ・アルマダなどを補強。次なる補強としてシュツットガルト(ドイツ1部)でプレーするU-23フランス代表MFエンゾ・ミロー(23)の獲得に乗り出していたものの、アル・アハリ(サウジアラビア1部)への移籍が決定的な状況となっている。
スペイン『Fichajes』によれば、アトレティコはその代替案としてチェルシー(イングランド1部)でプレーするフランス代表MFクリストファー・エンクンクに照準を合わせている模様。同選手の突破力やライン間での創造性、攻撃テンポの変化など、ディエゴ・シメオネ監督が求める理想的なトップ下なようだ。
チェルシーは今夏もブラジル代表FWジョアン・ペドロやイングランド人FWジェイミー・ギッテンスなど獲得するなど、大型補強を敢行していることから財政圧力を抱えており、選手売却が必要な状況だという。アトレティコはこの点をチャンスだと考えているようだ。
そして、アトレティコは移籍金4000万ユーロ(約68億4,000万円)前後のオファーを準備している模様。その一方で、チェルシーは最低でも移籍金5000万ユーロ(約85億6,000万円)を求めていることから簡単な交渉ではない見込みだという。ただ、クラブの財政状況がアトレティコにとって有利に働くとみられている。