中村敬斗 写真:Getty Images

 日本代表FW中村敬斗は一部SNS投稿の削除等により、スタッド・ランス退団やクラブと関係悪化の可能性が浮上。チームメイトのFW伊東純也がベルギー1部KRCヘンク移籍間近であるなか、日本代表MF守田英正擁するポルトガル1部スポルティングCPが同選手の獲得に向けて動いているという。

 中村の去就を巡っては、ランス日本ツアー前からリーグアン所属オリンピック・マルセイユやスポルティングCPなど複数クラブからの関心が報じられていたが、現時点でお欧州5大リーグへのステップアップ移籍は実現していない。

 そんななか、中村は7月31日までにランス関連のインスタグラム投稿をすべて削除。日本ツアー不参加はコンディション不良によるものとみられていたが、フランス国内ではクラブとの関係悪化や移籍の可能性が取りざたされている。

 すると、ポルトガルの移籍市場に精通しているジャーナリストのベルナウド氏は8月5日、独自に入手した情報として「スポルティングCPが再びランスに連絡。中村の獲得を試みている」とリポート。日本ツアー前にはランスが残留方針を固めたとの報道も飛び交っていたが、同氏は「中村とランス首脳陣の関係は断絶状態だ。これがクラブ間交渉で決定的な要素になるかもしれない」と、ランスが一転して放出に応じる可能性を伝えた。

 なお、フランス『フットボール』が伝えたところによると、中村はランスの2部降格により20%の年俸をカット。減俸条項は契約に盛り込まれていたものとみられるが、これに対して選手サイドが不満を抱いている可能性があるという。

 また、フランス『L’union』によると、日本ツアーを終えたランスは8月7日から全体トレーニングを再開する予定。しかし、中村にはクラブ施設の出入りが禁止されている可能性が報じられているだけに、全体練習再開初日に姿を見せないものとみられる。