遠藤航 写真:Getty Images

 プレミアリーグのリバプールは今2025/26シーズン、リーグの連覇を目指す上で全選手の貢献が求められる重要なシーズンに臨んでいる。クラブは今2025年夏、およそ3億ポンド(約587億3,462万円)の資金を投入して大型補強を進めており、タイトル防衛へ向けた体制を強化してきた。

 その中で、UKメディア『Rousing the Kop』は、クラブに所属する日本代表キャプテンMF遠藤航の重要性に注目している。2023年にブンデスリーガのシュトゥットガルトから1600万ポンド(約32億円)で加入した際、年齢や他の候補選手との比較から遠藤の実力が疑問視された。

 しかし、現在では当時の補強がなぜ行われたのか、その意図が理解されるようになってきている。クラブがユルゲン・クロップ前監督の下で戦った2023/24シーズンと比べると、昨2024/25シーズンの遠藤は出場時間こそ少なかったが、ゲーム終盤に投入されて試合を締めくくる役割を担った。その中で、好プレーを見せてきた遠藤は質の高いスカッド要員として評価を受けた。

 同メディアは、リバプールに登録されているセンターバックが今シーズン3人しかいないことから、1人でも離脱すれば遠藤のセンターバックでの起用頻度が高まる点を挙げ、「遠藤の能力が高かったとしても、クラブにとってリスクとなる可能性は否定できない」と明言。

 遠藤自身は「ボランチでも、右サイドバックでも、センターバックでも構わない。常に100%で貢献する」とクラブの公式サイトで語っており、日本時代にセンターバックを務めた経験も明かしている。

 遠藤の複数ポジションをこなす柔軟性と真摯な姿勢はクラブのアルネ・スロット監督にも高く評価されており、同メディアは「監督にとって理想的な選手」だと位置づけている。