福岡ソフトバンクホークス前監督の藤本博史氏が3日、元広島東洋カープ・高橋慶彦氏のYouTubeチャンネル『よしひこチャンネル』に出演。監督時代の苦悩を語った。

■「攻撃の作戦」を議論

高橋氏と藤本氏、元阪神タイガース・福岡ダイエーホークスの池田親興氏がトークを繰り広げた今回の動画。話題は日本プロ野球界の「攻撃の作戦」に。

藤本氏は「打線が線ではなく、点になっている」と持論を展開。「相手が良いピッチャーなら点が取れない。初回に送りバントをして、セカンドにランナーを置いて、3・4・5で返す。そういう昔ながらの野球を相手が良いピッチャーのときにやればいい」と語る。

これには高橋氏も「そういうことになるよね」と同調した。

■メリハリのある作戦があっても…

話を聞いた池田氏は「送りバントも、今は6回や7回にならないと、やらないよね」と指摘。

すると藤本氏は「今の野球じゃないですか。昔は、1番が出て2番がバント、あるいは盗塁して送りバントですよね。(自軍の先発投手が)防御率が3点台だったら、初回からどんどん打っていくとかね。そういうメリハリのある作戦があってもおもしろい。僕はできなかった」と苦笑いを見せた。

■叩かれるのが気になって…

同氏はさらに「僕が監督の2年間も、当然勝ちたい、勝ちたいがあるじゃないですか。でも、1番出塁しました、今日のピッチャーは有原航平、点は取られない。送りバントしたいけど、また送ったら叩かれるかなって」と振り返る。

高橋氏が「叩かれてもええやん、おまえ、つまらんの」と一喝すると、藤本氏は「よく叩かれたんですよ」と再度、苦笑いした。

■現代野球にも理解

話を聞いた池田氏は「ランナーをセカンドに置いたからといって、点が入るとは限らないから、打っていったほうがいい、打ったほうが確率が上がるという考え方もある」と指摘。

すると藤本氏も「あります。打っていったほうが、大量点は取れる。バントでは1点しか取れないという考え方」と現代野球の考え方にも理解を見せた。

この後、高橋氏が80年代の広島東洋カープを引き合いに、作戦の考え方について、持論を展開していた。