元読売ジャイアンツのウォーレン・クロマティ氏が2日、同じく元ジャイアンツで野球評論家・槙原寛己氏のYouTube『ミスターパーフェクト槙原』に出演。自身が選ぶベストナインについて語った。
■クロマティがベストナインを選ぶ
動画ではクロマティ氏がゲスト出演し、NPBのベストナインを選ぶことに。
真っ先に言及したのは捕手部門で、西武ライオンズ黄金時代の司令塔・伊東勤氏を挙げる。さらにセンターは秋山幸二氏、ショート石毛宏典氏、セカンド辻発彦氏と、現役時代に辛酸を嘗めた西武のレギュラー選手を選ぶ。
また、サードは槙原氏に促される形で元阪神タイガースの掛布雅之氏、ファーストはランディ・バース氏と元阪急ブレーブスのブーマー・ウェルズ氏の名前を挙げた。
■ナンバーワンバッターと評価するのは…
ライトについてしばらく悩んだあと、「フクモト、ブレーブス」と元阪急ブレーブスの福本豊氏を選出。
槙原氏が「よく覚えているね」と驚くと、クロマティ氏は「私は彼が好きだね。ナンバーワン左バッターね。足が速くて、グッドディフェンス。スピーディー」と福本氏のプレースタイルを称賛した。
■ レフトには…事故への後悔も吐露
レフトには熟考の末、槙原氏の助言で元巨人の吉村禎章氏に。クロマティ氏は「大リーグプレーヤーね。5ツールパワー、スピード、ディフェンス、アベレージ」と能力を絶賛し、「吉村氏にバッティングと守備を教えていた」と告白する。
また、吉村氏が大怪我をした札幌円山球場での衝突事故について「俺がセンターだったら、怪我はしていない。コミュニケーションを取っていたから。怪我を聞いたときは本当にショックだった。自分がセンターなら起きていなかった。つねにコミュニケーションを取っていたからね」と悔やんでいた。
■盗塁世界記録を樹立
また、ナンバーワンバッターと称した福本氏は、通算1,065盗塁を記録。現在も日本最多で、リッキー・ヘンダーソン氏に破られるまで、世界記録となっていた。
また、小柄ながら1キロともいわれる「ツチノコ型バット」を持って、208本塁打、2,543安打、 歴代1位の115三塁打と打撃でも高い能力を発揮した。
引退後は阪神タイガース戦の解説者を担当し、0が並ぶスコアボードを見て「たこ焼きみたいやね」と話すなど、ユーモアのある解説で人気者となっている。