
日本代表MF鎌田大地とチームメイトでプレミアリーグのクリスタル・パレスに所属するイングランド代表2選手の去就が注目を集めている。MFエベレチ・エゼとDFマーク・グエーイは、パレスのオリバー・グラスナー監督の下での昨2024/25シーズンに安定したパフォーマンスを披露し、今2025年夏の移籍市場における注目株となっていた。
今夏積極的な補強を続けるアーセナルはエゼを、昨シーズンのプレミアリーグ王者のリバプールはグエーイを、それぞれ今夏の補強候補としてリストアップしていると様々なメディアで報じられてきた。
しかし、UKメディア『The Sun』によると、両選手とも今2025/26シーズン中にパレスを離れる可能性は低くなっているという。
同メディアによれば、パレスは両選手に対する正式なオファーをまだ受け取っておらず、クラブ側も急いで放出に動く意思はない模様だ。エゼには推定で6750万ポンド(約133億7,719万円)の契約解除条項があるが、これは8月中旬に失効する予定で、現時点で行使される兆しはない。この条項が失効すれば、以降はクラブが移籍金を自由に設定できるようになり、より高額な移籍金を要求したり、そもそも売却自体を拒否することが可能となる。
一方、契約が残り1年となったグエーイには、リバプール以外にもニューカッスル・ユナイテッドやトッテナム・ホットスパーが関心を寄せているようだ。パレスは同選手放出の際には5000万ポンド(約99億5,442万円)程度の移籍金を要求すると伝えられている。
エゼは、昨シーズン公式戦43試合に出場して14ゴール11アシストを記録。5月に行われたFAカップ決勝では、マンチェスター・シティを相手に決勝点を挙げ、パレスの初優勝に貢献した。
一方、グエーイは守備の中心としてチームの堅守を支え、同決勝までの6試合でわずか1失点に抑える原動力となった。