日本代表 写真:Getty Images

 FIFAワールドカップ北中米大会優勝を狙う日本代表に思わぬチャンスが巡って来るかもしれない。すでにアメリカ代表、メキシコ代表との対戦が決定しており、ブラジル代表とのマッチメイクする可能性も取りざたされるなか、アルゼンチン代表とウルグアイ代表が2025年10月の国際Aマッチのマッチメイクで問題を抱えているという。

 海外メディア『フットボールアジアン』は8月4日に「ウズベキスタンが強豪アルゼンチンおよびウルグアイとの対戦を予定していた国際親善試合は、中国代表の撤退により、開催が危ぶまれている」とリポート。中国がアルゼンチン、ウルグアイ、ウズベキスタンを招待し、中国とウズベキスタンがそれぞれ南米のチームと対戦し、その後対戦相手を入れ替える予定だったという。

 その中国は6月、北中米W杯出場を逃したことにより、ブランコ・イヴァンコヴィッチ監督を解任しているが、今もなお後任監督は空席のまま。同国サッカー協会は9月の国際試合を開催しない方針を固めているだけに、監督人事次第では10月の国際親善試合をキャンセルする可能性も。中国、アルゼンチン、ウルグアイ、ウズベキスタンの4か国による中国開催の4試合が実施されないケースもあるという。

 記事では、「アルゼンチンとウルグアイは代わりの対戦相手や開催地を探す可能性がある。スケジュールの見直しを検討している」と綴られているが、その代わりの対戦相手や開催地に日本が浮上する可能性が考えられるところ。日本サッカー協会(JFA)は10月の国際Aマッチ2試合の対戦相手について、パラグアイ代表とのマッチメイクを公式発表した一方、もう1試合の対戦相手は8月4日時点で明らかにしていない。

 W杯予選後の国際親善試合における対戦相手を巡っては、MF久保建英(レアル・ソシエダ)が2025年3月の時点で「(対戦してみたい国は)パッとは思いつかない」と前置きしつつも、「試合を日本でやるのは決まっている中で、協会としてもお願いする立場になるのでより質の高い相手としたい」と、強豪国とのマッチメイクを熱望。森保一監督もW杯優勝国との直接対決を望んでいる。アルゼンチン、ウルグアイいずれも優勝国であるだけに、中国サッカー協会の動向次第では、日本対アルゼンチン、日本対ウルグアイといったビッグマッチが実現するかもしれない。