蛇が出ることよりも、「で」が左の行に行っていることが気になる。職業病?

こちらが鑑真大和上御廟。夏は苔が美しい庭園をくぐった先にあります。故郷、揚州から贈られた瓊花(けいか)が植えられています。帰国することなく日本で布教を続けここで亡くなった鑑真大和上は死後の世界で故郷を感じることができているでしょうか。

唐招提寺内にはいくつか池があり、蓮が植えられています。この時期、見ごろを迎えており美しい花を咲かせていました。

どうも池によって咲き具合が違うようで、西の池は「不調」とされていました。

こちらが西の池。確かに不調…。

ちなみに童謡に「ひーらいたーひーらいたー なーんの花がひーらいたー 蓮華の花がひーらいたー」という歌がありますが、ここに出てくる「蓮華」は田畑に咲く「レンゲソウ」ではなく、この蓮の花のことです。蓮の花は昼頃には閉じてしまう。だからこのあとの歌詞で「開いたと思ったらいつの間にかつぼんだ」となるんですね。

奈良市西ノ京で1250年の歴史を越え今も静かに佇む唐招提寺。仏教のことは詳しく知らないですがそれでも長きにわたりここに鎮座し続ける仏像を拝むだけで心が静まり、なんだか救われたような気持ちになります。

昼近くなると観光客も増えますがそれでも敷地が広いのでゆっくりと回ることができると思います。是非一度、唐招提寺に足を運んでみてもらいたいと思います。

編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年8月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。