結婚は二人の関係だけでは完結しません。そこには家族という新たな人間関係が生まれ、ときに思いがけない葛藤やプレッシャーを伴います。中でも義父母との関係は「大切にしなければ」「うまくやらねば」という意識が働きやすく、自分をすり減らしてしまう人も少なくないでしょう。中にはある出来事をきっかけに義父母との距離を意識的に取るようになった人もいるはずです。

そこでSirabee取材班は、義父母と距離を置いた理由を聞いてみました。

■嫁=召使いと思ってる

「何かあると『長男の嫁なんだから』と言って働かされた。で、義母はラクしてテレビを見ている…。義実家に帰ると座る暇もなくずーっと何かさせられていた。二人目の子供を妊娠しているときもずーっと。

そういう召使い的な扱いが無理すぎ&他の不満も積もり、電話でブチギレて、それ以降会ってないし、子供にも会わせてない。最近は旦那に私の様子を伺う連絡をしてきているみたいなので、向こうの出方次第で今後を考える」(30代・女性)

■家を押し売りされかけた

「結婚してすぐの頃、ローンの残っている家を『あなたたちのため』と言って、押し付けられそうになった。断ったら義父母逆ギレ。理不尽にキレながらしつこく押し付けてくるので、全ての連絡先を一時的にブロック。

そしたら数週間後に謝罪の手紙がきた。今は業務連絡にだけ返信するようにしている」(20代・女性)

■感覚がズレすぎてた

「迎えに行くと言ったのに先に出かけてしまったり、プレゼントが気に入らなかったのかレシートを要求してきて返品しに行ったり、義母が相手の対場で全く考えない人で疲れた。

最初は我慢していたけど、どんどんエスカレートして、最終旦那もその態度に怒って、それでもおさまらないから距離をおいた」(30代・女性)

義父母と距離をおく理由は人それぞれ。ただ共通して言えるのは、無理を続けたままでは続かない関係だと気づいたからでしょう。

距離をおくことは関係を断つことではなく、持続可能な関係性を再構築するための手段でもあります。「家族だからこそ、近づかなければ」という思い込みを手放したとき、ちょうどいい関係がはじまるのかもしれません。

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(取材・文/Sirabee 編集部・   美佳