
アルビレックス新潟所属のブラジル人FWダニーロ・ゴメスが、ファン・サポーターの民度という観点からJリーグとブラジルサッカーを比較。負傷離脱している中、新潟退団の可能性も取りざたされているが、新潟サポーターによる批判にも言及している。
ブラジル『terra』で8月2日に掲載されたインタビュー記事によると、ゴメスは「(日本のサポーターは)ブラジルとは少し違いますね」と切り出すと、「ブラジルではチームや選手個人の成績が悪くなり始めると、時には暴力的な行動にまで発展します。そうなると、もう良くないですね」と母国のサッカー事情を説明した上で、日本のサッカーファンの印象についてこう本音を漏らしている。
「もちろんプレッシャーはありますし、ファン・サポーターも怒ります。敗戦後にはSNSでサポーターから批判されたり、ダイレクトメッセージ(DM)が来ることもあります」
「次の試合では、まるで前の試合のことを忘れたかのように応援してくれる。それは良いことですし、毎試合僕たちに新たな活力を与えてくれます。この点でブラジルとは違いますね」
新潟はJ1リーグ戦24試合を終えて4勝7分13敗と、J2降格圏の最下位に低迷。すでに監督交代を行っているが、選手たちが批判に晒される時もある。上記のコメントを踏まえると、ゴメスは毎試合後押ししてくれるサポーターに対してポジティブな印象を抱く一方、SNSでの批判の声を気にしているようだ。
Jリーグでは以前から、クラブや選手、関係者などを標的としたSNSでの批判や誹謗中傷が問題視されている。2025シーズン開幕前にはJリーグが「警察や弁護士等の外部専門家と連携し法的措置(発信者情報開示請求等の発信者の特定・損害賠償請求・刑事告訴等)も含め厳正に対応するなど、より具体的な対応を講じてまいります」と警告しているが、今もなお問題の収束には至っていないようだ。