中村敬斗(写真左)と伊東純也(写真右) 写真:Getty Images

 日本代表FW中村敬斗は、ベルギー1部KRCヘンク移籍に近づいている日本代表FW伊東純也と同じく、スタッド・ランス退団に向かっている模様。日本ツアーに帯同せず、ガンバ大阪との古巣対決を欠場しているが、リーグアンから2部降格を受けての待遇やランス首脳陣の判断が中村の去就に影響を与えているかもしれない。

 フランス『フットボール』は8月はじめに中村の現状を特集。伊東のヘンク移籍報道に触れた上で、「ランス会長は独断で、カレル・ヘラーツ監督に対して中村の残留を保証した」と伝えた一方、選手サイドの意向については「フランス2部でプレーする意思はない」としている。

 ランスは2024/25シーズンのリーグアンで16位に終わり、2部入れ替え戦で2試合合計スコアで敗れたことにより降格しているが、『フットボール』によると、中村は2部降格により20%の年俸をカットされたとのこと。この減俸条項は契約に盛り込まれていたものとみられるが、これに対して選手サイドが不満を抱いている可能性も考えられるところだ。

 中村の日本ツアー不参加は当初コンディション不良によるものとみられていたが、本人が7月31日までにランス関連のインスタグラム投稿をすべて削除したことを受けて、クラブとの関係悪化や移籍といった憶測が駆け巡っている。

 また、本人選手の移籍市場に精通しているジャーナリストのダニーロ氏は「中村とランスの関係が破綻。彼はインスタグラムでランスのユニフォームを着た投稿をすべて削除し、フォローも外した。移籍を望んでいるが、ランスは反対している模様」と、両者が対立している可能性を伝えている。

 なお、中村とランスの現行契約は2028年6月まで。リーグアン所属オリンピック・マルセイユや、日本代表MF守田英正擁するポルトガル1部スポルティングCPからの関心が報じられているが、中村本人に何があったのか多くの日本のサッカーファンが心配している。