
ラ・リーガのレアル・マドリードに所属するブラジル代表FWビニシウス・ジュニオールとクラブの契約延長交渉が停滞しているようだ。
UKメディア『Daily Mail』の報道によると、同選手とクラブとの契約交渉再開の見通しは立っておらず、関係者によると早くても2026年以降になる見込みとされている。
スペインのラジオ番組『El Larguero』によると、ビニシウスは税引き後で年俸2,500万ユーロ(約42億7,232万円)以上を求めている一方、クラブ側の提示は年俸2,000万ユーロ(約34億4,221万円)前後にとどまっており、大きな開きがあるという。この条件は週給換算で税引き前約6,654万円に相当する。
クラブ側は提示額を適正と考えているが、選手側の関係者は「この金額で合意するのはばかげている」とコメントし、他選手の給与に関係なくビニシウスがその額を要求していると同メディアは伝えている。
ビニシウスは、クラブと2027年6月末までの契約を結んでおり、以前は「長くマドリードに残りたい」と公言していた。今年2月には「契約延長についてクラブと話し合えるのはワクワクする」と語り、「交渉が数日以内にまとまり、長く在籍できるようになることを願っている」とも述べていた。
しかし現在は交渉が完全に中断された状態で、マドリード側の忍耐も限界に近づきつつあるとのことだ。選手には10億ユーロ(約1,734億5,361万円)という破格の契約解除金が設定されているが、クラブは同選手の要求が緩和されなければ移籍のオファーを検討する可能性があるとも。
ビニシウスは2018年に18歳でマドリードへ加入し、これまでに322試合に出場して106ゴールを記録している。