
プレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドのグラハム・ポッター監督が、8月4日に行われるボーンマスとのプレミアリーグ・サマーシリーズを前にした記者会見にて、チームの現状について語った。その中で、クラブにとって重要な2選手の立場が明らかにされた。
UKメディア『BBC』が8月3日に伝えたところ、ウエストハムに所属するブラジル代表MFルーカス・パケタは、イングランド・サッカー協会(FA)によっておよそ2年にわたり調査を受けていた。
その調査内容は、賭け市場への影響を目的として、パケタが意図的に警告を受けたという八百長疑惑だったが、最終的に処分なしと判断された。仮に同選手が有罪とされていれば、サッカー界からの永久追放の可能性もあったという。
また、FAがパケタに対して処分を行わないと判断した理由を記した文書は、現時点でまだ公表されていない。そのため、パケタがこの件について、長期にわたる調査により名誉やキャリアに損害を受けたとして、FAに対して法的措置を取るかどうかも明らかになっていないと同メディアは伝えている。
ポッター監督は「パケタはクラブに献身的で、ロッカールームでも大切な存在だ。我々は彼を愛している」とクラブの公式サイトで述べ、復帰を歓迎した。また、「個人としてこの困難を乗り越えた彼自身と、支えてきた家族や関係者に敬意を表する」とも語っている。
一方、長年クラブに貢献してきたが契約満了により無所属となっているFWマイケル・アントニオ(2015-2025)については、同監督の今2025/26シーズンの構想に含まれていないことも明らかになった。