
日本代表DF藤井陽也は当初、ベルギー2部降格のKVコルトレイクに残留する可能性が報じられていたものの、ここに来て名古屋グランパス復帰に向かっている模様。横浜F・マリノスへの復帰が決定的であるDF角田涼太朗と同じく、コルトレイクを退団する見込みだという。
藤井の去就を巡っては、ベルギーメディア『Voetbal』が5月の時点で「彼はFIFAワールドカップ北中米大会での日本代表入りを目標としており、来季は必ず高いレベルの場所でプレーしたいと考えている」と報道。一部ではブンデスリーガ昇格組ハンブルガーSVへの移籍が噂されたが、7月までに欧州5大リーグへのステップアップは実現しなかった。
怪我により6月開催の一部練習試合を欠場していた藤井だが、現地メディア『HLN』は8月2日に「藤井は日本へ戻る」とリポート。「名古屋は藤井を呼び戻す予定だ。すでにコルトレイクにオファーを提示している。藤井本人も名古屋復帰に前向きだ」と報じている。
また、藤井の市場価値は200万ユーロ(約3億3,000万円)であるが、記事では「2026年に上昇する可能性は低い」と指摘。名古屋の提示額は報じていないものの、200万ユーロより低い金額である可能性が考えられる。
現在24歳の藤井は、2024年1月に名古屋からコルトレイクへ期限付き移籍すると、2023/24シーズンの残留プレーオフでの活躍が評価され、6月に完全移籍へ移行。新たに2028年6月までの複数年契約を結んで臨んだ2024/25シーズンはリーグ戦22試合に出場。2025年1月に脛の手術のため戦列を離れていたが、復帰後も主力選手として活躍していた。
度重なる怪我に泣かされ、欧州でステップアップ移籍とはならなかった藤井。W杯日本代表入りという目標を掲げているものの、古巣で再起を図ることになりそうだ。