川崎フロンターレ 写真:Getty Images

 川崎フロンターレは8月2日、クロアチア1部ハイドゥク・スプリト所属の元クロアチア代表CBフィリップ・ウレモビッチ、セルビア1部FKヴォイヴォディナ・ノヴィ・サド所属FWラザル・ロマニッチの2選手を獲得したと公式発表。ウレモビッチの移籍金を海外メディアが報じている。

 ウレモビッチの去就を巡っては、クロアチア『sportnet』が21日に「Jリーグ移籍が決定」と報道。Jリーグクラブが用意した移籍金額を150万ユーロ(約2億5,900万円)と伝えたほか、同選手がハイドゥク・スプリトで年俸80万ユーロ(約1億3,800万円)を受け取っていたことも明かしていた。

 サウジアラビア国内クラブとの争奪戦が報じられていただけに、150万ユーロという移籍金額が高いという見方もあったが、『dalmatinskiportal』は川崎移籍決定後の2日に「ハイドゥク・スプリトは移籍金として80万ユーロを受け取る」と伝えている。

 一方でロマニッチの移籍金額は、クロアチアメディア『dnevnik』が7月16日に「180万ユーロ(約3億1,000万円)で合意」と伝えているだけに、ウレモビッチはロマニッチの半額未満で獲得できたことに。クロアチア代表招集など過去の実績を踏まえると、安価で獲得できたと言えるだろう。

 現在28歳のウレモビッチは、身長184センチで右利きのセンターバック。クロアチア1部ディナモ・ザグレブ、ロシア1部ルビン・カザン、イングランド2部シェフィールド・ユナイテッドなどを経て、2022年夏にヘルタ・ベルリンへ加入も、わずか1年でハイドゥク・スプリトへ移籍している。

 そのハイドゥク・スプリトでは、加入1年目から主力センターバックとして活躍。2024/25シーズンもクロアチア1部リーグ戦31試合でスタメン出場したほか、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ予選でも全4試合で先発していた。