中村敬斗 写真:Getty Images

 ベルギー1部KRCヘンク移籍に近づいている日本代表FW伊東純也につづき、FW中村敬斗もスタッド・ランスを退団するようだ。同選手は日本ツアーに帯同しておらず、ガンバ大阪との古巣対決も欠場する見込みだが、クラブ施設の使用を制限された可能性もあるという。

 中村の日本ツアー不参加は当初コンディション不良によるものとみられていたが、本人が7月31日までにランス関連のインスタグラム投稿をすべて削除したことを受けて、クラブとの関係悪化や移籍といった憶測が駆け巡っている。そんななか、現地メディア『ランスVDT』は中村の現状についてこう伝えている。

 「中村敬斗はスタッド・ド・ランスでの日本遠征には参加していないが…大丈夫そうだ!本日、シャンパーニュ公園でその姿が目撃された。絶好調で、ランニングセッションでは時速22kmを記録!日本ツアーを欠場したが、ようやくファンのみなさんに彼のフィジカルコンディションについて安心していただけることができる」

 この報道内容を踏まえると、カレル・ヘラーツ監督の「中村は練習にも遠征にも参加できない」「医師の診断書を取得している」というコメントは事実である可能性が高い。ただ一方で、中村本人がクラブ施設ではなく、公共施設でコンディション回復に励んでいることを踏まえると、クラブとの関係悪化が事実であるならば、クラブ施設への出入りが禁止された可能性も考えられるところだ。

 くわえて、日本人選手の移籍市場に精通しているジャーナリストのダニーロ氏は「中村とランスの関係が破綻。彼はインスタグラムでランスのユニフォームを着た投稿をすべて削除し、フォローも外した。移籍を望んでいるが、ランスは反対している模様」とリポート。ランス首脳陣が日本ツアー前に残留方針を打ち出していただけに、選手サイドの動きに不満を抱いているかもしれない。