
スウェーデン代表FWイサーク・キーセ・テリンが、同国1部マルメFFを契約解除により退団。過去に浦和レッズからの関心が報じられ、Jリーグ移籍の可能性も考えられるが、同選手はマルメから巨額の資金を受け取るチャンスを自ら放棄したほか、移籍先に言及している。
スウェーデン『fotbollskanalen』が1日に伝えたところによると、テリンはマルメとの契約を2027年まで残していたが、双方合意により契約解除。満了時に1,600万スウェーデンクローナ(約2億4,400万円)の契約金を受け取る権利があったものの、早期退団により支払われないという。
そのテリンには、スウェーデン紙『Sportbladet』が2024年1月に浦和からオファーが届く可能性を報じていたほか、同年10月には日本国内クラブが移籍金1000万スウェーデン・クローナ(約1億4400万円)を用意する可能性も報じられていた。
Jリーグ移籍を期待する声もあがっているが、選手本人は自身の新天地について「スウェーデンではプレーするつもりはない」と、海外移籍を明言。移籍先の国やクラブは明かしていない。
現在33歳のテリンは、身長189cmで右利きのストライカーであり、かつてアンデルレヒトやバイエル・レバークーゼンに在籍。スウェーデン代表の一員として2018年開催のFIFAワールドカップ・ロシア大会でプレーした実績を持っている。マルメには2022年3月から再び在籍。2024年まで3シーズン続けてスウェーデン1部リーグで2桁ゴールを挙げていた。しかし、2025シーズンはここまでリーグ戦16試合の出場でわずか3得点。不振に喘ぐと、7月26日のリーグ戦で突如ベンチ外となっていた。
退団時に「この世界で、今ほど状態が悪いことはない。ただ、同時に若くてハングリー精神にあふれた選手たちが台頭しており、彼らが成長するためのスペースを与えなければならない。なので、マルメでの私の旅は今、終わりを迎えた」とコメントしたテリン。今後、Jリーグクラブが同選手の獲得に動くか注目が集まる。