お笑いトリオ・安田大サーカスのクロちゃんが30日よる、公式Xを更新。同日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で放送された企画について、母親からメッセージが届いたことを明かした。
■亡き父と“対面”
30日放送の同番組では、「寝て起きたら川のほとりにいてその向こう岸に亡くなった父親がいたら死の淵にいるかと思う説」との企画をオンエア。
クロちゃんの父親・黒川香さんは1年半前に死去。番組では1年前から、香さんにそっくりなマスクを作り、声のサンプルをもとに、そっくりな声に変換するボイスチェンジャーも作りあげ、広島弁を話せる俳優をオーディションで選ぶなど、時間をかけて準備。
クロちゃんをニセの合コンで呼び出して泥酔させ、“三途の川”を模した河原へ運び、対岸に香さんに扮した俳優を配して、クロちゃんと対面させた。
■「戻って来て!」
クロちゃんは普段から、夢のなかに香さんが出てくることを明かしており、河原で目を覚ますと、夢を見ていると思い込んだ様子で「お父さん!」と反応。川を渡って近づこうとし、「戻って来て!」「俺お父さんの代わりなんかできないから」と涙ながらに訴える。
さらに、愛情を持って育ててくれた香さんへの感謝を述べると、母に親孝行することを誓った。
VTRを見ていたタレントの「あのちゃん」ことあのは、「お父さんが本物じゃなくても本物でも、あの時間をとれたって本音じゃないですか。テレビでウソついてないクロちゃん初めて見たから、スゴい感動しちゃいました」と話していた。
■「考えさせられた」「感動した」の声
亡くなった人をネタにするかのような企画に、ネット上では放送前には「クロちゃんの回はハズレなし」「息子のためになるなら喜んでくれるんじゃないかな」といった好意的な意見の一方で、「俺だったら死んだお父さんをこうやって使うのは嫌だな」「炎上しそう」「亡くなった肉親をネタに使うのはさすがにちょっとやりすぎじゃないか」といった意見もあり、賛否が分かれていた。
ただ、放送後のXでは「死者と向き合う時間というのがなんなのか、非常に考えさせられる」「まさかクロちゃんで泣く日が来るとは…どんなにやってもタラレバになるのは分かってるけど本当親孝行はしとかないと」「本当に感動した」「別人だったとしてもその想いが伝えられてよかったんじゃないのかな?」といった声がみられた。