元プロ野球選手で野球解説者の高木豊氏が30日、公式YouTubeチャンネル『高木豊 Takagi Yutaka』を更新。阪神タイガースがアメリカ帰りの藤浪晋太郎と青柳晃洋を獲得しなかった理由を推測した。

【動画】阪神が獲得しなかった理由

■藤浪はDeNA、青柳はヤクルトへ

シアトル・マリナーズ傘下のマイナーから自由契約になった藤浪は横浜DeNAベイスターズに入団。フィラデルフィア・フィリーズ傘下のマイナーから自由契約になった青柳は、31日に東京ヤクルトスワローズへの入団会見を行う。

かつては阪神の主力選手だった2人だが、古巣は獲得せず。高木氏は「預かる人間とすればさ、藤浪、青柳クラスが戻ってくるってなると、やっぱ使わなきゃいけなくなるよね。バランスが悪くなるってことはまず考える。あそこ若手が詰まってるもんね。そうなってくると悩みは抱えたくない」「試してダメだったら使わないって、そういう扱いにもしたくないんだと思うよ。やっぱ功労者だから、青柳も藤浪も」と語る。

■阪神が好調なだけに…

他球団の追随を許さず、セ・リーグ首位を走る阪神。投手陣も好調で、29日時点でチーム防御率は1.93と12球団トップの数字を誇る。

「現状、良い分だけ、やっぱ触りたくないってことは絶対あるよね。ファームにも優秀なピッチャーがたくさんいるんで。そこら辺を待つというか、チャンスを与えるというか。そうしたほうが将来的につながるってことも考えてるだろうね」「阪神は今の現状じゃ、(2人を)どこで使うとか言えないと思う。そういう人間を戻そうともしないと思うんだよ。これは仕方ないと思うよ」と話す。

■オファーがあっても戻らなかった?

2人の立場からしても、歓迎してくれる球団のほうがいいとし、「だから逆に取りに行っても、阪神には戻らなかったような気がする」と推測する。

「阪神に戻らないのは仕方ないよ、これは。もう枠が埋まってるのと、現状を壊したくない。もうこれだけだと思う」と締めくくった。