最も価値があるのは、ChatGPTが単なる情報収集ツールではなく、創造的なパートナーとして機能することです。「50代女性向けの健康料理講座」というテーマを与えると、「発酵食品を使った腸活レシピ」「血糖値を意識した低カロリー料理」「更年期をサポートする栄養学講座」など、複数の切り口を提案してくれます。

さらに、選択したアイデアの具体化も支援してくれます。「発酵食品講座の6回シリーズのカリキュラムを作って」と依頼すれば、第1回「発酵の基礎知識」から最終回「オリジナル発酵食品作り」まで、体系的なプログラムを設計してくれます。

ChatGPTを効果的に活用している教室には共通点があります。それは、AIを「代替手段」ではなく「増強ツール」として位置づけていることです。人間の経験や直感、地域性への理解といった要素は残しつつ、データ収集や分析、アイデア出しの部分をAIに任せることで、より高度な戦略立案に時間を割いています。

また、ChatGPTの回答をそのまま使用するのではなく、自社の特色や受講者の声を織り交ぜてカスタマイズしている点も重要です。AIが提案する「型」を基に、オリジナリティを加えることで、他では受けられない独自の価値を創造しているのです。

ChatGPTは24時間365日、あなたの創造的なパートナーとして待機しています。「もしもあなたが新しい講座を作るとしたら、まず何から始めますか?」という問いかけから、教室運営の新しい可能性を探ってみてはいかがでしょうか。

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

22冊目の本を出版しました。

「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)