アンデルソン・ロペス 写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島、北海道コンサドーレ札幌在籍歴のあるブラジル人FWアンデルソン・ロペスは先日、横浜F・マリノスからシンガポール1部ライオン・シティ・セーラーズFCへ完全移籍。横浜FM退団後、FIFAクラブワールドカップ出場クラブであるブラジル1部ボタフォゴFRへの移籍が破談した過去に言及している。

 ボタフォゴ移籍の可能性は、横浜FMとロペスが2024年12月、2027年までの複数年契約を結んだ後に浮上。ボタフォゴが契約解除金500万ドル(約8億8,000万円)に満たない移籍金額で複数回にわたりオファーを提示と、ブラジル国内の複数メディアが報じていたが、横浜FMは放出に応じない姿勢を曲げなかった。

 そんなロペスは、横浜FM在籍時の2月にインスタグラムで「ボタフォゴからこのようなオファーを受けたことは光栄だ」としつつも、「僕には大きな愛情と尊敬の念を抱いているヨコハマというクラブと、2027年までの契約がある。決して彼らの意思に反することはしない」「マリノスをリスペクトしている」と綴っていた。

 ただ一方で、ブラジル『o curiosodo futebol』が7月31日に伝えたところによると、ロペスはシンガポール移籍後に「(ボタフォゴからのオファーは)僕のキャリアにおいて、とても重要な評価だった。ブラジルに戻りたいと思っていたが、横浜FMが許さなかったんだ」とコメントしたという。

 2022年のJ1優勝、2023年から2シーズン続けてJ1得点王と、横浜FM在籍時に複数のタイトルを手に入れたロペスだが、早くもシンガポールの環境に満足。「セーラーズに来て、クラブとファンから温かく迎えられて本当に嬉しかった。練習や試合に集中しすぎて、自分たちの仕事が人々に何をもたらしているかをきちんと理解できていない時がある。あの歓迎は信じられないほど素晴らしく、一生忘れられない思い出になる」とコメントしており、8月16日のシンガポール・コミュニティ・シールドに向けて順調に準備を進めているという。