
プレミアリーグのフラムが今2025年夏の移籍市場で本格的に動き出している。すでにGKバンジャマン・ルコントを獲得しているが、さらなる補強に向けて複数の交渉を進めているという。
そんな中、UKメディア『GiveMeSport』の報道によると週給約4000万円を受け取っているアーセナルの主力選手、DFオレクサンドル・ジンチェンコに対し、フラムが正式なアプローチを行ったことが明らかになった。
ロンドンを拠点とする両クラブの間で交渉は6月初旬から始まっており、現在はフラム側が正式オファーの提出を検討している段階にある。アーセナルは28歳のウクライナ代表でもあるジンチェンコを約1500万ポンド(約29億7,577万円)と評価しており、売却に前向きな姿勢を示している。
ジンチェンコは昨2024/25シーズンのプレミアリーグで15試合に出場し、アシスト1、インターセプト平均0.3回、タックル平均0.4回、デュエル勝率45%(平均1.6回)という成績を残した。
同選手の主戦場とするチームの左サイドバックには、DFリッカルド・カラフィオーリがいることや、DFマイルズ・ルイス=スケリーの台頭もあって、クラブのミケル・アルテタ監督の構想内でジンチェンコの序列が低下している。
一方で、セリエAのミランもジンチェンコの獲得に関心を示しており、サウジ・プロフェッショナルリーグのアル・ヒラルへ移籍したDFテオ・エルナンデスの後釜としてリストアップされているという。
現在のところ、フラムにとって左サイドバックの補強は最優先事項ではないが、DFアントニー・ロビンソンが、同リーグのアル・ナスルからの関心に応じて退団する場合、状況が変わる可能性がありそうだ。