ディエゴ・ピトゥカ(鹿島アントラーズ在籍時) 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズに在籍歴のあるブラジル1部サントス所属MFディエゴ・ピトゥカには、以前からJリーグ移籍の可能性が取りざたされているが、ここに来てV・ファーレン長崎からオファーが届いている模様。現時点ではFWネイマール、MFジョアン・シミッチ(元名古屋グランパス、川崎フロンターレ)とチームメイトであるが、出場機会減少に伴い所属クラブを変える可能性があるとみられる。

 現在32歳のピトゥカは2021年から鹿島でプレーし、2023シーズン終了後にサントスへ復帰。2024シーズンは元長崎指揮官であるファビオ・カリーレ監督のもと、ブラジル2部リーグ戦36試合の出場で4ゴール3アシストをマーク。シミッチとのボランチコンビで、1部昇格の大きく貢献した。しかし、カリーレ監督が昇格後に解任されたこともあり、2025シーズンはブラジル1部リーグ戦17試合中4試合のスタメン出場。直近2試合では出番がなく、序列低下が顕著だ。

 ピトゥカの去就を巡っては、2025年3月の時点でJリーグクラブからの問い合わせが報じられていたほか、5月にはブラジル『UOL』が「彼はサントス残留を望んでいるが、Jリーグクラブから好条件のオファーが届いた場合、Jリーグ移籍を検討する」と報道。サントスが6月に中盤センターを本職とするMFウィリアン・アロンを獲得すると、7月はじめには『Bola Vip』が「サントスのもとに、Jリーグクラブから移籍金800万レアル(約2億2,000万円)のピトゥカ獲得オファーが届いている」と伝えていた。

 すると、ブラジルの移籍市場に精通しているジャーナリストのブルーノ・リマ氏は、7月30日に「ピトゥカは長崎移籍に向かっている」とリポート。これによると、長崎は1年間の期限付き移籍でオファーを提示。同氏は「ピトゥカはサントスへの愛着があるが、Jリーグ再挑戦を熱望しており、すでにクラブ幹部にその意向を伝えている」と選手サイドの意向もあわせて伝えているが、サントスも放出の可能性を検討しているという。