福岡ソフトバンクホークス前監督の藤本博史氏が29日、元広島東洋カープ・高橋慶彦氏のYouTubeチャンネル『よしひこチャンネル』に出演。今季のセ・パ交流戦でパシフィック・リーグが大勝した理由を分析した。

【話題の動画】交流戦でパ・リーグが大勝した理由を分析

■交流戦を振り返る

高橋氏と藤本氏、元阪神タイガース・福岡ダイエーホークスの池田親興氏がトークをした今回の動画。話題は交流戦でパ・リーグが大勝した件に。

広島からロッテオリオンズに移籍した経験を持つ高橋氏は「パ・リーグの投手ってストレートでガンガン押してくるんよ。セはワンストライクを取ったら、様子見があるけど、パ・リーグはドーンとストレートで来る」と振り返る。

これには池田氏が「それは、慶彦さんが現役終盤だったからかも」とツッコミを入れた。

■池田氏と藤本氏が独自見解

阪神からダイエーに移籍した同氏は「ピッチャーがいなくて、DHがいるんですよ。4番がもう1人おるから、真っ直ぐを磨いていかないと、残れない」と指摘する。

ダイエーとオリックス・ブルーウェーブでプレーした藤本氏も「パ・リーグとセ・リーグを比べたら、パ・リーグのほうが強い球を投げる投手が多いですよ」と持論を展開。

高橋氏は「パワーピッチャーが多いってイメージがあるけど、セントラルも球が速いピッチャーはいるよな?」と藤本氏の説を疑問視した。

■平均するとパ・リーグが速い?

話を聞いた藤本氏は「平均すれば、パ・リーグのほうが速いピッチャーが多いですよ。セ・リーグはかわすようなピッチャーが多い」と解説。

続けて「ソフトバンクからセ・リーグに行った選手は、みんな1軍にいますよ」と語り、高橋氏を納得させていた。

■セの主力に故障が相次ぐ

今季の交流戦は序盤にセントラルが全勝するなど一時優勢になったが、中盤以降は首位の阪神タイガースが7連敗したこともあり、パ・リーグがジリジリと差を広げ、63勝43敗2引き分けと大きく勝ち越している。

この理由については不明だが、今季は巨人・岡本和真、ヤクルト・村上宗隆、DeNAタイラー・オースティンと、セ・リーグの主力打者に故障が相次ぎ、戦力が落ちたことが要因という説がある。